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いよいよ最終決戦に向かう米大統領選

| 政治・政策提言 | 米国 | 2020年11月27日 |

  こう書くと大半の読者は「何をいまさら?」となるはずである。日本で報道される内容だけ見ていると、大統領選に「勝利」したバイデンはすでに米政府の一般調達局(GSA)から政権移行手続き開始を認められ、主要閣僚を任命し着々と政権発足の準備を進めているとなる。

  一方でトランプは「いつまでたっても敗戦を認めず居座っている」と共和党内からも批判されているとなる。不正投票があったと激戦州で訴訟を起こしているが、確かに州裁判所レベルでは退けられている。

  しかし実際の米国の状況は「かなり」違う。米国でも主要メディアは事実を報道せず、ツイッターやフェイスブックなど主要SNSは「都合の悪い書き込み」をブロックしている。しかし多数の専門メディアや、パーラーなど「汚染されていないSNS」では情報がかなり公平に拡散されている。

  まずバイデンは政権移行を急いでいるが、これはおかしい。トランプが「敗北宣言」をしていない以上、大統領選の正式結果は12月8日までに各州政府(州議会)が「勝者」を認定して選挙人を確定し、12月14日にその選挙人が投票し、来年1月6日に副大統領(つまりペンス)立会いの下で開票されて「勝者」が確定し、1月20日正午に宣誓をして正式に大統領となる。

  常識的には12月8日までに各州政府(州議会)が「勝者」を確定した段階で、正式な大統領と認められる。2000年の大統領選挙ではフロリダ州の集計に時間がかかり、そのフロリダ州の勝者が米国大統領になるという大激戦であったが、それでも12月12日の選挙人確定日にやっと「勝者」となったジョージ・ブッシュは、それ以前には政権移行も、ましてや閣僚指名も全く行っていない。それが常識である。

  それではなぜ今回のバイデンは急いでいるのか? 報道では一般調達局(GSA)が政権移行を認めたからといわれるが、GSAに大統領を決める権限はない。トランプがバイデン側のたびたびの要求(というよりGSAに対する恫喝)を受けて「予備的支出」を認めただけで、何らかの理由でバイデンが大統領にならなければ返却しなければならない。

  つまり現時点では、バイデンは主要メディアの集計で選挙人を306人と「過半数」獲得したとみられているだけで、法的にはまだ大統領でも何でもない。何であと2週間くらいが待てないのか?

  主要メディアの集計で232人の選挙人しか獲得していないトランプが、いくつかの激戦州でバイデン陣営、民主党、それにいくつかの海外勢力(中国、ベネズエラ、キューバ、イラン)が結託した不正投票が大規模に行われたとして複数の激戦州で訴訟を起こしているため、法的にはまだ大統領が確定されていない。

  ここからが「最新状況」である。

  シドニー・パウエル弁護士は11月25日(日本時間26日)、ジョージア州当局を国家反逆罪で提訴した。シドニー・パウエル弁護士は、トランプ陣営を離脱した直後に軍事弁護士として登録されており、軍事法廷で「敵性国家と通牒する米国の内なる敵(軍人、政治家、FBI、CIA、その他高官を含む)」を国家反逆罪で起訴できる。最高刑罰は死刑である。

  トランプ陣営は、あくまでも大統領選において不正投票があったためトランプが大統領であるという「民事的」な争いであり、またトランプの盟友であるはずの共和党員や政権内の高官まで起訴対象となる可能性も強いため、トランプ陣営を離れたことになる。

  そしてジョージア州を最初のターゲットとした理由は、共和党のケンプ知事とラッフェンスパーガー州務長官が、(たぶん)中国共産党に買収されて「いわくつきの」ドミニオン集計機を大量に導入し、トランプ票をバイデン票に「付け替えた」十分な証拠があるからである。そして先日ジョージア州の最終集計結果(州議会による最終決定とは違うが、判断材料にはなる)を公表したところで国家反逆罪が成立すると訴えたことになる。

  これはかなり強烈なインパクトがあり、同様の疑いが持たれる他の激戦州(アリゾナを除いて民主党知事であるが、州議会は共和党が多数派であるところが多い)でも同様の起訴を連発するはずである。そうするといくつかの州では有権者の投票結果による選挙人が選べず、憲法の規定により州議会が選挙人を選ぶことになる。先述のように州議会は共和党が多数派であることが多く、トランプが獲得した選挙人数で逆転することもありうる。

  しかし、それでも本誌はトランプが逆転する可能性は「少ない」と考える。

  そう考える理由は、いわゆる「米国を古くから支配するもの」がバイデンを(というよりトランプ以外を)次期大統領にすると決めているからである。米国では大統領選に限らず、納得できない決着になる出来事が多い。ケネディ暗殺、アポロ11号の月面着陸、9.11同時多発テロなどである。

  従って今回の大掛かりな不正投票も、納得できない決着になると考えてしまう。

  ここで「米国を古くから支配するもの」とは何か? それこそ米国独立前に主に英国から米国東海岸南部のバージニアに渡ってきたカトリックで、奴隷をこき使い大農場を経営していた「ならず者」を受け継ぐ現在の民主党である。東海岸東部に渡ってきて奴隷制に反対したプロテスタント(清教徒)を受け継ぐ新興の共和党とは根本的に違う。

  カトリックは南北戦争で敗れたものの、20世紀に入りウッドロー・ウイルソン、フランクリン・ルーズベルトの時代に黒人などのマイノリティや低所得の白人層、そして東海岸と西海岸の人口密集地帯を勢力下に取り込み、米国を牛耳ってきた。

  さらにビル・クリントン、バラク・オバマの時代に中国にも接近し現在に至る。当然に最近は米国内でも共産主義・社会主義を取り込んで「さらに勢力を拡大」させている。

  そこへ巨大IT企業、グローバル金融グループ、大手製薬会社、軍産複合体が加わっている。大手IT企業は単純に中国市場を手に入れたいからで、製薬会社はコロナ拡大を奇禍として効果のよくわからないワクチンを世界中で売りつけるため、それぞれ中国と対立するトランプよりバイデンが「好ましい」ことになる。大手マスコミや大手SNSも根本は同じである。

  トランプとシドニー・パウエルはそんな「民主党を中心とする古くからの支配勢力と巨大企業と中国共産党の強力連合軍」と戦うことになる。

  残念ながら敵が強大すぎて今回の大統領選の結果は動かないと考える。しかしこのままバイデンが勝っても、米国の分断および中国の増強はますます進み、世界の政治・経済は混乱することになる。ただ世界が混乱し、コロナウイルスが拡大すればするほど、世界中が金融緩和と財政政策をフル回転させるため、また巨大企業に中国市場が開放されるため、株式市場は「とりあえず」上昇することになる。

  しかし(目先の株式市場だけ除いて)最も割を食う国こそ日本であることは間違いなさそうである。

追記

  本原稿を書き上げた後の現地時間11月26日、トランプは「12月(14日)に選挙人団がバイデンに投票すれば、政権を手放し、ホワイトハウスを去る」との考えを初めて示した。最初から選挙人投票までが勝負なので、当たり前のことを言っているだけである。

2020年11月27日

The Stray Times(有料版)の予告 第84回目

| 有料版記事予告 | 2020年11月22日 |

11月23日は祝日ですが、予定通り夕方に更新します。以下、予定内容です。

 

1 特別特集  どこまで揉める米大統領選 バイデン政権の予想閣僚 世界の金融市場

 米大統領選におけるバイデン陣営、民主党、外国勢力(中国、ベネズエラ)が加担した不正な投開票があったことは間違いないが、トランプ陣営の追及を米国支配層とくに司法関係がどうかわしていくかが予想できない。そのまま「知らん顔」してバイデンが大統領に座る可能性も強い。

 そこで今週は、大統領選をめぐる混乱の今後のポイント、バイデンが逃げ切った場合の米国の分断と政治の停滞、バイデン政権の半分が共産主義政権の閣僚の予想顔ぶれ、これらを受けた今後の世界の金融・商品市況などを解説する。

 書くべき内容が多いので、それぞれできるだけコンパクトにまとめていく。

 

2 株式市場における今後の「勝ち組」「負け組」  ソフトバンク・グループ編

 やはり恒例なので今回も2020年7~9月期決算発表を受けたソフトバンク・グループを解説しておく。寡占の携帯電話会社だったソフトバンク・グループが、IT関連の有望未公開企業への投資会社に変貌したと思えば、今度はいつの間にかアリババと米国巨大上場IT企業への投資会社(ETF ?)になっているソフトバンク・グループである。

 本誌も以前と違ってあまり批判しないで、思うところを書き綴ることにする。孫社長が海外ハゲタカファンドの手を借りずにMBOするなら、本誌を書き始めて以来「初めて」応援する。

 

3 お勧め「書籍」「映画」コーナー

 未定です。

 

 2020年11月22日

最新有料記事サンプル


2020年11月23日配信分
特別特集  どこまで揉める米大統領選、バイデン政権の予想閣僚、世界の金融市場

 今週は書くことが多いので、できるだけ脱線せずにコンパクトに書いていきたい。

その1  どこまで揉める米大統領選とバイデン陣営や民主党による不正投開票の実態

 米大統領選におけるバイデン陣営、民主党、外国勢力(中国、ベネズエラ、キューバなどの反資本主義、反米勢力)が加担した大規模な不…


2020年11月23日配信分
株式市場における今後の「勝ち組」「負け組」 ソフトバンク・グループ(以下、SBG)編

 やはり恒例なので今回も2020年7~9月期決算発表を受けたSBGを取り上げる。寡占の携帯電話会社で「ぼろもうけ」していた同社が、IT関連の有望未公開企業への投資会社に変貌したと思えば、最近はいつの間にアリババだけ残してGAFAなど巨大IT上場企業への投資会社になっているSBGである。

 本誌は以前から、寡占…


2020年11月23日配信分
お勧め「書籍」コーナー

 最近の特別特集では連続して米大統領選を取り上げているが、その根本は世界の資本主義を破壊する共産主義・社会主義の「手段を択ばない」クーデターへの警戒である。

 そして現実的には、その懸念がぴったりと当たり、バイデン政権が誕生しようとしている。その辺は今週も特別特集に繰り返し書いているので読…