The Stray Times(有料版)の予告 158回目
| 有料版記事予告 | 2022年5月01日 |
The Stray Times(有料版)の予告 158回目
5月2日(月曜日)の夕方に予定通り更新します。以下、予定内容です。
1 特別特集 再び急落した米国株 131円台まで急落した円相場
NYダウは先週末(4月29日)に再び急落して939ドル安(2.77%安)の32977ドルとなり、NASDAQ総合指数はさらに大きい536ポイント安(4.17%安)の12234ポイントとなった。NYダウは史上最高値となった1月4日の36799ドルから10.6%の下落であるが、NASDAQ総合指数は本年高値となった1月3日の15832ポイントから22.1%も下落している。
直接のきっかけはアマゾンが2022年1~3月期の決算発表を受けて14%も急落したことであるが(今週の「注目すべき銘柄」に詳細を書く)、これも含めて最近の米国株市場が(というより世界の金融市場全体が)「悪材料」に過剰反応するようになってきた。経験的に警戒レベルを引き上げる必要がある。
また27~28日の日銀政策決定会合をうけて円相場が一時1ドル=131.25円と20年ぶりの円安となった。これも過剰反応の1つである。
今週は「ここからどうなる?」をいろんな角度から考えてみたい。
2 今週の「注目すべき」銘柄 アマゾン
28日の引け後に発表されたアマゾンの2022年1~3月期決算は38億4400万ドルの純損失となった。7年ぶりのことであるが、純損失自体はリヴァンプの評価損76億ドルを計上したからで(2021年10~12月期に118億ドルの評価益を計上している)、あまり深刻に考える必要はない。
それより問題は、アマゾンの「本業」であるEC事業に限りが見えてきたことである。1~3月期の売上高は前年同月比で7%の増加でしかなく、4~6月期予想も最大7%増とともに市場予想を下回っている。
アマゾンの成長神話と、ぺゾスのビジネスモデルに「翳り」が出てきて、アマゾンの高株価(高PER)が維持できなくなる恐れがある。
まずベゾスのビジネスモデルに「翳り」が見えているのかを検証する必要がある。同じようにネットの広告モデル、マスクのツイッターを使った市場誘導モデルにも「翳り」が見えているかも知れない。すべて株式市場に対す影響が大きい。
3 お勧め「書籍」コーナー
今週も新刊本から選んでご紹介する。
2022年5月1日